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Canticum ascensionum, De profundis clamavi ad te, Domine; Domine exaudi vocem meam. Fiant aures tuae intendentes in vocem deprecationis meae. 年に1度しかない グレゴリオ聖歌・ラテン語による荘厳司教ミサ。 声楽家でありイグナチオ教会の聖歌隊で活躍している友人から招待を受け 貴重なミサに出席させて頂くことができました。感謝〜。 故・丹下健三氏が設計した建築としても有名ですが とにかく素晴らしいんです、音響が。 歌とお祈りがあれば、最高の時空間が成立しちゃう場所です。 シンプルでクールな内部に響き渡るパイプオルガンの響き。 数千年レベルで変わらない伝統の権化とも言うべきカソリック典礼儀式のお作法。 聖堂を埋め尽くした皆様とともに歌うグレゴリオ聖歌。 世界のどこにいっても祈りの共通言語であるラテン語。 言語と音楽が溶け合うってこういうことだなと思いました。 この空間で歌と祈り(言葉)があれば、華麗な装飾なんて何ひとついらない…。 粛々と進められていくラテン語ミサの空間に身体も心も預けながら そこにいるだけで癒される至福のひと時でした。 私が出席させて頂いた荘厳司教ミサでは歌われませんでしたが グレゴリオ聖歌 "Dies Irae(最後の日)"という曲のなかに出てくる独特な主題は、ラフマニノフの作曲技法に大きな影響を与えています。有名な「鐘」をはじめ、エチュード「音の絵 作品39」にはDies Iraeの主題が全曲にわたって貫かれていますし、ピアノソナタ第2番の中にも出てきます。 かつてこの曲はカソリックにおける「葬送ミサの正式な典礼文」であったことから、ラフマニノフの鐘や音の絵がどういう意味づけをもって作曲されたのか、今さらながら解る気がします。 グレゴリオ聖歌の不思議な響きを聴いてみたい方はこちらをどうぞ。 カテドラル関口教会におけるラテン語荘厳司教ミサは毎年1回。 毎年10月か11月に開催されており、今年で25回目でした。大聖堂にて各種コンサートなども行われているようです。一般の方でもこの音響を楽しむことができますでご興味ある方はホームページをご覧下さい。 東京大司教区カテドラル関口教会HP http://cathedral-sekiguchi.jp michelle
by michel-k
| 2015-11-07 21:18
| *音楽のある暮らし
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